安部公房『闖入者』メモ 「駄目だ、そんなものじゃ役に立たん。われわれの間では、物的証拠しか通用せんのだ。ね君、こうした事件が、いかにあつかいにくいものであるか、見当がつくだろう。私見をのべさしてもらえば、私は、この種の事件には解決というもの…
小林秀雄『Xへの手紙』メモ 和やかな眼に出会う機会は実に実に稀れである。和やかな眼だけが恐ろしい、何を見られているかわからぬからだ。和やかな眼だけが美しい、まだ俺には辿りきれない、秘密をもっているからだ。この眼こそ一番張り切った眼なのだ、一…
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